普天間問題雑感

普天間問題には全くの素人なので、批判をいただけたら良いなと思い、書いてみる。

鳩山さんは、沖縄米軍基地問題は3党で協議する、と明言しました。福島さんが辺野古移設に合意するわけはないので、社民カードをつかって辺野古案を白紙撤回するつもりでしょう。タフで周到な政治家だと思います。
池田香代子ブログ : 辺野古の目はなくなった - ライブドアブログ


辺野古案が撤回されて、困るのは誰だろう。


アメリカは困るだろうか。何も困らないだろうと思う。普天間を現状のまま使用を続ければ問題ないからだ。社民党は困るだろうか。困るだろうと思う。普天間からの突き上げが大きいだろうからだ。民主党は困るだろうか。民主党は一番困ると思う。読売が言う「四次方程式」を解かなければならないからだ。アメリカ・社民党普天間辺野古の利害を調整し、誰もが満足できる方法を編み出さなければならないからだ。



さて、池田香代子氏は以下のような文章を書いている。

アメリカの世界戦略と一体になって「海外任務」を果たそうと意気込んでいた自衛隊、メンツ丸つぶれ。座間に移る理由がなくなってしまいました。どうするんでしょうね。他人事(ひとごと)ながら気になります。

アメリカ軍の都合で座間移転がなくなるのであれば、アメリカ軍の都合で普天間のグァム移転もなくなると言う事だろう。普天間のグァム移転がなくなるという事は、普天間が固定化される事に他ならない。陸上自衛隊を心配する前に、普天間基地周辺の住民を心配するべきではないのかな。それとも、辺野古移転さえなくなれば構わないのであろうか。普天間基地の周辺住民は苦しみ続ければいいと仰るのであろうか。

普天間基地問題に関しては、妙に楽観的な方々が多いのが不思議である。アメリカ軍は「普天間固定」カードをいつでも切れるのに対して、「普天間固定カード」を切られたら、日本政府になすすべはない。そのことを考えれば、悲観的になっても、楽観的になる理由がないと思うのだが。



もちろん、私は普天間問題が日米同盟の崩壊をもたらすとは考えていない。日本政府がアメリカ政府の言いなりになれば、この様な問題は訳もなく解決すると考える。

つまり、日本政府がアメリカ政府に多額のお金を払うことで、解決することができると考える。

米軍再編による在沖米海兵隊のグアム移転で、日米両政府が分担することで合意した移転経費について、米太平洋海兵軍が日米合意額(約103億ドル=約1兆815億円)より47億ドル(4935億円)増となる150億ドル(約1兆5750億円)と見積もっていることが22日までに分かった。新たに高速艇整備などを盛り込んだ。米政府監査院(GAO)が9月17日付の報告書で同軍幹部の見積もりとして示した。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-136479-storytopic-3.html

150億ドル全額を日本が負担すると申し出れば、アメリカも満足して普天間からグァムに移転することを承諾すると思うよ。そして、普天間からアメリカ軍を撤退することができるのだから、社民党も満足するし、沖縄の方々も満足するでしょう。150億ドルで問題が解決できるのであれば、安いものだ。

150億ドルはいくらなんでも高すぎると言うのであれば、鳩山民主党を批判するべきでしょうね。