テレビ2.0について、模索してみる。

きちんとまとまるかどうか不安だが、やってみよう。

私はRD-X5を持っている。ちょっとトウが立っているが、DVRの名器だと思う。予約もWeb経由でやっている。しかしそれでもYouTubeの利便性にはかなわない。DVRはどんな番組が面白いかまでは教えてくれないからだ。
404 Blog Not Found:YouTubeがテレビになるのには10年もかからない

小飼弾氏は仰るが、東芝のDVDレコーダーには「おすすめサービス」という機能が搭載されているものもあるようだ。これはまさに「どんな番組が面白いか」を教えてくれるサービスだと思う。

おすすめサービス

「おすすめサービス※」で録画の楽しさがもっともっと広がる!
「おすすめサービス」では全国の WEPG 対応モデルユーザーがiNETの番組表で録画予約している番組を集計し、ランキングを表示したり(予約ランキング)、過去の録画履歴などを元に番組を推薦してくれるおすすめサービス(学習機能)、自分と好みの似ている人達が番組を推薦してくれるサービス(他者推薦機能)など、さまざまな方面から自分にぴったりの番組を教えてくれます。
http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/lineup/osusume.html


私の所有しているDVDレコーダーも、RD-X5であるため、このおすすめサービスを実際に使用したことはない。メジャーとは言えない東芝のDVDレコーダーの、それも一部の機種にしか搭載されてないため、活用している人の声を聞いたことはない。それでも、http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051121/toshiba3.htmを見ると、潜在的な能力は大いに持っているようだ。テレビ2.0を名乗る資格は、PCだけでなく、ネットワーク機能が付いたAV機器も持っているのではないかと思っている。


テレビは録画してみるのが当たり前の時代になっている。そして、録画機器の主流はビデオデッキからDVDレコーダーへとシフトしている。DVDレコーダーにネットワーク機能が付くのが当たり前になれば、面白い状況ができるに違いない。何も特別な事をする必要はない。東芝がやっていることを、各メーカー共通で行えばいいだけの話である。対象ユーザーが増えれば、予約ランキングはますます充実し、おすすめサービスの精度は高くなり、他者推薦機能はさらに便利になるだろう。Web2.0的なものを、家電製品に生かす骨組みはできているのだ。あとはユーザー数を増やすだけ。


そして、私はさらに夢想するのだが、ネットワーク機能付きDVDレコーダーに、P2P機能を付けたらどうなるだろうか。そのようなHDDレコーダーこそ、テレビ2.0を名乗る資格があるように思えてならない。P2P機能を付加することによって、誰かが録画した番組を好きなだけ観ることが可能となり、自分が録画した番組は誰かに好きなだけ魅せることができる。Youtubeなんかより、夢が広がるサービスではないか*1。地球上全てのDVDレコーダーを、自分のライブラリとして活用できることになるわけだから。


著作権がある限り、こんなものは難しいではないかと思う人もいるかもしれない。ただし、クリアできないこともないと思う。つまりだ。P2Pと言いながらも、Skypeみたいな、著作権の承認に中央サーバーを使うシステムにするのだ。個人情報と、番組の著作権情報*2、録画情報は中央サーバーに置いておく。DVDレコーダーの購入者は、個人情報を登録しておく。録画情報を観て、ユーザーは見逃した番組、観たい番組を選択する。サーバーでは、選択された番組と、その番組の著作権情報を照らし合わせて、可否を判断する。承諾したら、ユーザーはダウンロードなりストリーミングなりで番組を視聴することができる。課金は自動的に行われ、放送局と、番組の録画者にも支払われる。貴重な番組を録画したユーザーは、それだけ報酬を受け取れることになるわけだ。


プライバシーがかなり犠牲になるのは承知しているが、逆に言えば、プライバシーを犠牲にすることで利便性を手に入れることができるのだ。

*1:夢だから当たり前なんだけどね。あくまでも妄想であって、Youtubeはいま現実に存在しているわけで

*2:放送局は前もって視聴条件を設定する事ができる。禁止することも可能