2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

スクランブルと著作権法

ITmediaにIT総合情報ポータル「ITmedia」Homeと言うコラムが出ている。韓国産ケーブルテレビを取り扱っていた業者がPSE法で逮捕されたと言うことだが、法律を恣意的に運用して怖さを感じる。本来は民事でかたをつけるべきではないかと思いますが。不正競争防…

著作権の例外規定

岡本薫氏は滅多に本音を言うことがない人だと思っているんだけど、ネットを探ってみたら面白いものが見つかった。 コメント(岡本氏) これに必要な「著作権契約」を考えると気が遠くなる。日本の著作権法は、権利保護の水準は世界一だが、「例外規定」が複…

古川さんに再度返答する

議事録の詳細全てが開示されているか、もしくは匿名性を問題にする前に、開示されている全ての資料をご査収頂いて問題の本質を議論しませんか?ということです。 私的懇談会でどのような議論が行われたのか、その議論はどのような背景に基づいて行われたのか…

古川さんに返答してみる

古川さんからコメントをいただいたので、返答してみます。 報告書、資料、各回の議事内容全て公開されております。それを全てご覧いただければ、ご指摘の内容に対して別の理解をいただけると思います。 なるほど、報告書はきちんと公開されていますね。これ…

事実を公開すればいいだけの話

コメントしようと思ったが、登録しなければならないらしい。面倒なのでトラックバック。 私としては、まともに反撃する気にもなれないのですが、せめて「事実はこうです」という点だけでも明らかにしなければ、と思うのです。 古川 亨ブログ 放送・通信の在…

著作権を道路に例えると

上で書いたことで思ったんだが、著作権を道路にたとえて考えると、わかりやすいような気がしないでもない。もちろん、本質を突いているわけではないので誤解を招くかもしれないんだが。ちょっとやってみようか。 著作権 道路を造った人に、通行規制の権利を…

著作権に関する誤解

蛇足かもしれないけど。 著作権違反は犯罪だ。スピード違反も犯罪である。皆、スピード違反する程度の罪悪感で、ネットでシェアリングされる著作物を視聴する、そんな世界になりつつあるような気がする。良いか悪いかは別にして。 20年前のレーシングカー並…

消費者とメーカーの利害の対立

津田氏: 補償金の議論についても、いちばんがんばっているのがJEITA(電子情報技術産業協会)や日本メディア工業会ですね。 対談 小寺信良×津田大介(2):私的録音録画制度に潜む問題 (2/3) - ITmedia LifeStyle 確かに、JEITAや日本メディア工業会は補償…

私的録音録画補償金制度に関する私見

重箱の隅を突っつくような話で申し訳ないのですが。 録音録画機材は著作権侵害の幇助にあたるので、それはメーカーが保証しなさいというのがコトの発端なのに、コピーする消費者が悪いからそこに負担させるというのは日本だけですよ。補償金問題については、…

著作権法の目的

ブログを巡回していたら、以下のような文章に出くわした。 著作権法という昭和46年に施行された法律が制定された目的は、「著作者等の権利の保護」ではありません。保護は手段であって、目的は、「文化の発展に寄与すること」(1条)です。 http://osaka-…

iPod課金には裏も表もありそうな話 後編

さて、ようやくタイトルに関係あるところに来た。以下の文章が、本田氏が一番言いたかったところだろう。 ところがiPodへの補償金徴収という提案は、上記見解を大幅に超える理解しがたいものだ。ご存じのようにiTunesで購入した楽曲は、何台でも好きなだけの…

iPod課金には裏も表もありそうな話 前編

お詫びを読んでいた。最近と言うわけでもないか、JASRAC批判記事には人気が集まるのだなあ。こうなると、バランスを取りたくなってくるのが人間の性分というものである。多少つっこみを入れたくなってしまうではないか。大筋では力が入っている記事だけに、…

JASRACの評議員の占める音楽出版社会員の内訳

さて、上の方でJASRACは正会員の意志が反映されていると書いた。当然、疑問を持つ方がおられるだろう。一番考えやすいのは、音楽出版社の問題だ。JASRAC正会員には、作曲家や作詞家だけではなく、音楽出版社も入っている。例えば、レコード会社からの資本が…

JASRACに音楽家の総意は反映されているのか

ちまたで、小寺氏の気合いの入ったコラムが話題になっている。私も興味深く読んでいる。一番気になったのが、下に引用するくだりである。このコラムのキモと言ってもいい部分ではないだろうか。 だがちょっと待って欲しい。権利者といっても、いつも議論の舞…

サンライズの著作権許諾に対する姿勢について

先日のエントリーでは、サンライズが著作物を許諾する姿勢がないと書いたわけだけど、一概にそうとも言えないんだよね。実は。有名な話なんだろうけど、あえて紹介してみる。 ところが、意に反して、ぜひ見に行きたい!との好意的なメール。 ここぞとばかり…

日本の同人誌文化とフェアユース

さて、http://d.hatena.ne.jp/bn2islander/20060605/1149519446では、アニメ会社は著作物利用に関する明確なルールを決めるべきであり、恣意的なルール運用はいかがなものかと書いた。基本的には間違っていないと思うのだが、いささか理想論のきらいがあり、…

アニメ制作会社と広告代理店の関係を再考する

仰々しいタイトルを付けてみましたが、単に私がもの知らずだということを晒しているだけですので、気を楽にしてご覧ください。本題の前に。反響が多かったhttp://d.hatena.ne.jp/bn2islander/20060605/1149519446だけど、もう一度考え直してみたら、「著作権…

JASRACとアニメ会社の著作物利用に対する姿勢の違い

文化庁の同人誌コメントには意外なほどクリック数があった。で、リンク先から見つけたエントリー。 この件ってパクったパクられたなんてことより、権利持ってる人が損か得かの方が重要なわけでしょ? JASRACさんもそういう視点で議論できないかな。 2006-06-…

映画からテレビ、テレビから……?

古川 亨ブログ 放送・通信の在り方に関する、私見を読んで、色々と思ったので、その感想でも。 「陸蒸気がウチの村を通ると牛が乳を出さなくなるという危惧により、自分たちの住む村を迂回して鉄道の線路や駅の配置することを陳情した」という話が明治の初頭…

「放送と通信の融合」と「アニメ」

相も変わらず「放送と通信の融合」と「アニメ」に関して語ってみることにする。きっかけは、音楽配信メモの記事。 そういう視点とか議論とか、まともな利用者感覚持っている人がこういう議論に参加しなけりゃ、結局骨抜きの著作権法改正にしかならないし、い…

巨人が勝った

劇的な勝ち方をしたとは言えども、ミスも色々あり、反省点は多々ある。阪神や中日よりはチームとして一段落ちるのは、確かだろうなあ。このチームが固まるためには、あと何年かかるかは分からない。しかし、今日のような勝ち方はうれしいなあ。先週は基本的…