著作権の例外規定

岡本薫氏は滅多に本音を言うことがない人だと思っているんだけど、ネットを探ってみたら面白いものが見つかった。

コメント(岡本氏)  これに必要な「著作権契約」を考えると気が遠くなる。日本の著作権法は、権利保護の水準は世界一だが、「例外規定」が複雑すぎる。これは「他国では契約で処理していること」まで法律に書いているためで、関係者自身による「契約システム」の構築が急務。
http://www.ciec.or.jp/old/committee/conference/00_kenkyukai.html

岡本氏が、本音では「例外規定」を取り払ってしまいたいことがよく分かる。ただ、これはいわゆる「フェアユース」とは意味合いが違っているんだろうな。「例外規定」を取り払った後、当然生じてくるだろう混乱は、自分たちで解決してくださいって事なんだろうね。

岡本氏は在職中に「文科省不要論」を打ち出したことがあったが、おそらく「文化庁著作権課」も不要だと思っているに違いない。著作権課が存在しないと言うことは、権利者と利用者が直接対峙することになるわけで、混乱も多々発生するんだろうが、「もっと混乱しろ」とでも思っているに違いない。