2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

雷句先生の訴訟に対する違和感

雷句先生が訴訟を起こした原因については「原稿紛失が問題ではないんだよ」という声をよく聞く。一つには漫画家と編集者の立場の違いであり、一つには自分の好きなものを書かせては貰えないと言う事があるとの理由だそうだ。 しかし、これが本当であれば、雷…

漫画家の立場が低いのは、意外と単純な理由かも知れない

タイトルは、2年前のエントリーであるhttp://d.hatena.ne.jp/bn2islander/20060822/1156253914のセルフパロディです。 雷句先生の提訴この方、色々なところで「漫画家の立場が編集部に比べて低いのは何故だろう」的な質問が繰り返されていますが、私から見…

失踪日記でみる漫画家と編集者の関係

雷句先生と編集部絡みの対立の話でよく言われる感想が「小学館の編集はなんてひどいんだ」と言う主張なんだが、私はその主張に違和感を覚えていたのであった。良いか悪いか別として、漫画雑誌の編集者ってそんなものじゃないのと言う印象を持っていたからだ…

度胸星打ち切りは読者に責任があるんだよ

一時期のヤンサンの馬鹿編集長は林じゃないよ。 - 脳髄にアイスピック 雷句誠氏の告発問題 についてその① - どどどの日誌 度胸星打ち切りに対して、編集者批判をしておられるのだが、編集部の打ち切り判断は当然だと思う。編集部が原因なのではなく、読者が…

雷句先生が訴訟を起こした理由を考える

陳述書を読んだ時、おかしな裁判だなと思った。 しかしながら、法的な側面でみた場合、未だ漫画の原稿を「著作物」として扱われることはあっても、「美術品」として扱った前例がない。漫画の原稿の紛失については、数々の事例があるが、いずれも「美術品」と…

そろそろフェアユースに対して一言いっておくか

実は、私はフェアユース導入論者である。それも、制限規定を全て外し、アメリカ流に権利制限規定を一般条項に集約するという方向が望ましいと思う。制度変更に伴う混乱は生じるだろうが、それもやむなし。フェアユース条項を導入して、法律のウエイトを減ら…

LinuxとGPLと著作権

こらあかん - おおやにきを読んでピンと来たので、リンク先を辿ってみるとやっぱり岡本氏の発言に言及されていた。 というのはJASRACとLinuxは同じという一見逆説的な書き方で、要するにみんなで一緒に権利を行使するのがJASRAC、みんなでいっしょに行使しな…

利用者側の説得力不足と言うのもあるかも

例えばYouTubeに違法アップロードされた動画を削除させることはできても、どうせ他のところにアップロードされるだけですから、すべてを削除することは現実的ではありません。また露出が増えるということは権利者にとって悪いことばかりではありません。です…

発言小町の著作権

http://d.hatena.ne.jp/komachimania/20080530/p4興味持ったので調べてみたよ。 発言小町へいただいた発言内容は、読売新聞紙面をはじめ、読売新聞社が発行する出版物、ヨミウリ・オンライン(YOL)、携帯電話サービスまたは読売新聞社が許諾した他の媒体…