爆弾高校生で思い出したが

高校生が、火薬の情報をネットで引き出したって言ってたけど、そんなに問題かな。火薬の作り方なんて化学の本にいくらでも載っていたような記憶があるんだけど。ネットだけ悪者扱いして、書籍は悪者扱いしないというのはいくらなんでも無理があると思うよ。

その件で思い出したのだが、

「占領軍は、現地人が爆薬を持つのを禁止するだろうが、アンモニアやヨードチンキならべつに怪しまれることもないからね。この二つは、いっしょに混ぜるまでは安全だし、雷管もいらない」
ロバート・A・ハインライン 自由未来(ハヤカワ文庫SF509)

小説*1の中で爆薬の作り方を解説するというのは、ハインラインの面目躍如というところかな。ご丁寧に、アンモニアとヨードチンキなんて手軽に入手できる材料を用いているから、明日にでもゲリラ活動が行えるという寸法だ。作り方は教えるが、あとは自己責任って言う事なんだろうね。日本の場合、ちょっと過保護気味な気がしないでもないよ。

責任はあくまでも爆弾を作り、爆発させた側にある。ネットが悪いわけでもなんでもない。

*1:しかもSF小説