ただただ羨ましい
朝日新聞の以下の記事を読む。
辛抱が支えたヒット作
http://mytown.asahi.com/tokyo/news01.asp?c=17&kiji=58
最近、「夕凪の街 桜の国」にハマっているので、ちょうどタイムリーな記事。単行本の後書きを読む限り、これは編集さんの力も大きいなと思っていたんだけど。
戦争、特に原爆が主題の漫画をつくりたかった。「史上最大の悪意の中で起きたドラマを漫画にできないか。声高に反核を叫ばず、日常を淡々と描くことで」
この辺りの目の付け方がクールというか、スマートだと思う。悲劇を声高に描く作品は世にありふれているように思うけど、淡々とってのはあまり見かけないよね。実際は、淡々と描く方が胸に迫ってくるものなのだが。
マンガ家さんは確かにあこがれるのだが、絵心のない私にとっては別世界の人間。編集さんは自分で絵を描くわけではないけど、自分が読みたいマンガを、マンガ家さんに描かせる事はできる。この記事に出てくる染谷さんは、テーマを暖めていて、そのテーマに相応しいマンガ家を発掘し、傑作を世に出すことができた。
ただただ羨ましい。