迷走しているのかな

「iPod課金は見送るべき」文化審議会の法制問題小委員会が報告書案

また、前回の報告書案では、補償金制度の抜本的な見直しにあたっては、権利者やメーカーだけでなく、ユーザー側も参加する場を設けて検討することが適切だと述べていた。しかし、今回の最終的な報告書案では、この部分が丸ごと削除された。

なんだか誤解を受けかねない文章だなあ。「権利者やメーカーだけで議論するのはけしからん! ユーザー無視も甚だしい」とか脊髄反射的な反論が巻き起こりそう。


下の段落には

この部分については、前回の報告書案で「本委員会とは別の場を設けることが適切であり、そこでの検討を踏まえて法制面からの検討を本委員会において行なうべき」などと記述されていたために、そのような場を設けることを法制問題小委員会で決定して報告書に盛り込むことが見送られた模様だ。

とあるから、本委員会と別の場と言うのが、「権利者やメーカーだけでなく、ユーザー側も参加する場」の事なんだろう。つまり、本委員会とは別に、権利の当事者であるユーザーやメーカー、権利者で話し合う場を作り、その検討を元に法制問題小委員会で話し合うと言うのが報告書案。でも、その部分が今回は丸ごと削除されたと言うことなんだろうね。

でも、ちょっと分からないのが以下の文章。

ただし、そのような検討の場を設けないというわけではなく、事務局の説明によれば、どのようなやり方で開催するかを今後、親委員会にあたる著作権分科会などとともに文化庁が詰めていくとしている。

報告書には載せないけど、検討する場は作る訳か。議事録を観てみないと詳細が分からないが、法制問題小委員会でごたごたがあったのかな。ちょっと迷走している節もないではないね。<追記>
zfyl - FC2 BLOG パスワード認証を見たところでは、特に迷走しているという雰囲気はないみたいだ。これは私の勘違い。あと、いつも詳細なレポートを書いて下さっている、zyflさんに感謝。議事録の公開が遅い以上、このレポートは重要な情報源です。ありがとうございます。