「アニメ文化を読み解く」を受講する

氷川竜介氏による短期講義が、東京・日本橋三越新館9Fカルチャーサロンで行われるというので参加。受付で2,100円を支払い、ロビーで静かに時が来るのを待つ。さすがに三越だけあって、どことなくハイソな雰囲気。どう考えても場違いだろうと思いつつ辺りを見渡すと、やはり場違いな雰囲気を漂わせている方々が集まってきており、自分もその一人なのだなあと認識を新たにする。

そんな事を思っているうちに、時間になったので教室に入る。司会の氷川氏と、三越側の担当者が、挨拶。三越の担当者の人が、

三越と、アニメ。これこそ、異文化との接触であると考えております。まさにイデオンで言うファーストコンタクトですね。

と言うような意味のことを仰っており、三越側の担当者がかなりのアニメファンであることを確認した。

講義の内容には、ここでは詳しくは触れないが、アニメと時代の相互作用がテーマであり、いわゆるオタク第一世代の方々の時代認識に触れることができ、大変参考になった。また、プレゼンの合間合間に動画が挿入され、氷川さんの解説付きでアニメを観ることができると言う、大変贅沢な講義であった。

あと、ロボットアニメについて興味深いことを仰った。ロボットアニメの元祖はマジンガーZと言われているが、フォーマット自体は特撮、特に仮面ライダーのフォーマットを受け継いでいる。決して突然変異でロボットアニメが誕生したわけではないというような話であり、要は、特撮とアニメとは断絶しているわけではなく、時代の空気を反映しているというようなお話であった。片方だけを眺めていては本質は分からないと言うことなのだろうな。