MIAUに対する些細な疑問


発起人一覧 - MIAUhttp://miau.jp/1192976100.phtmlを眺めていて、些細な疑問が頭に浮かんだ。この名前の中に川内博史議員がいないのだ。川内議員は全国音楽利用者協議会の顧問であるし、ユーザーサイドの立場で協力して頂けるように思うのだが。


理由を邪推してみる
1.現在交渉中
2.MIAUは政治力を用いることに興味がない
3.政治家を用いる以外での方法で、政治に働きかけようとしている


現在交渉中であるのなら特に問題はないだろう。

政治力に関しては、設立趣意書 - MIAUを読む限り、積極的に世の中に働きかけを行い、積極的に政治を活用するという意図が伺える。政治力に興味がないという事はないだろう。

政治力を活用する意志はあるが、特定の政治家と手を組みたくはない。それよりも、パブリックコメントで民意を伝えようと言う意志があるのかなと思ったが、小寺氏の発言を読む限りでは、そうでもないようだ。

 文化庁文化審議会のもろいところは、そこでの決め事を必ずしも政府が実行する責任がないということである。総務省管轄の審議会と大きく性格が違うのはその点で、立ち位置が全然違う。総務省のは、「これこれの改正を行なう場合には審議会にかけて諮問すべし」と、電気通信事業法や電波法で定義してある。つまり、審議会で審議したら、必ずそれが実行されてしまうのである。

 だが文化庁の審議会は、著作権法を扱ってはいるものの、著作権法上には「審議会で諮問すべし」と定義されていない。つまり文化庁の審議会は、その権限や立ち位置がはっきりしないまま、どんどん進められているのである。

 これが何を意味するかと言えば、政治的ロビー運動により、審議会の決定を実行してもいいし、潰してもいいということになるわけである。な ん だ そ れ。

 もうひとつは、実際に政治を動かす政治家に対して、いかにアプローチするかということである。それには数多くの人間がその後ろに控えていて、消費者の利益に叶う動きをする人や政党は支持する、利益を損なうのなら次の選挙で落とす、という体制を作らなければならない。

 つまり、現実の社会を動かすためには、ネット上でいくら騒いでもダメで、実態を持った組織が必要なのだということが、ここ数年の取材を通してわかった。なぜならば現実世界のほうからは、決してネットに対してアプローチしてこないからだ。

小寺信良:もはや人ごとではない――MIAUに込めた想い (1/3) - ITmedia LifeStyle


政治力を用いる意志があり、政治家を活用する意志があるのなら、なぜ川内議員にアプローチしないのだろうか*1。ご自身のブログでユーチューブを守ろう!! - 正々堂々blogなどというエントリーを作成されておられる川内議員なら、一も二もなく賛同すると思うのであるが

*1:なお、もしアプローチ中なのであれば、訂正の上お詫びさせて頂きます