初音ミク問題を簡単に考えてみる

個人的には、そんなに騒ぐほどの問題だとも思わないんだけど、ネット上では騒がれている。騒ぎを眺めていると、難しく考えているように思う。やれJASRACニコニコ動画に目を付けたとか、ボーカロイドに目を付けたとか。単純に考えれば済む問題なのに。

つまり、ika氏がドワンゴ・ミュージックパブリッシングと契約しただけの話。JASRACを考える必要もないし、初音ミクを考える必要もない。ika氏とドワンゴの間の契約問題。


時系列を考えると
1.ドワンゴ・ミュージックパブリッシングが著作権JASRACへと信託譲渡
2.初音ミク誕生
3.ika氏が「みくみくにしてあげる」を制作
4.ika氏とドワンゴ・ミュージックパブリッシングが契約

と言う感じで、「みくみくにしてあげる」より以前に、ドワンゴ・ミュージックパブリッシングとJASRACとの契約は済んでいる。今回、JASRACに登録したとか、JASRACの管理下になったと言うのはちょっとニュアンスが違っていて、JASRACに管理を信託している会社と、ika氏が契約したという事。従って、JASRACの方から何かしたとか、JASRAC初音ミクに関心を持っているとか、そう言うことはない。初音ミク界隈の方々は、JASRACを過剰に意識する必要はない。


そもそも、初音ミクの部分にJASRACが関心を持つわけもないのだ。JASRACが管理しているのは「歌詞と曲」だけで、歌の部分や演奏の部分に関しては管轄外なのである。「歌詞と曲」だけを管理している以上、歌や演奏の部分で、初音ミクを使おうが、市販の楽器や歌声を使おうが、JASRACに関してはどうでもいい話なのである。