池田信夫氏による大胆な提案


思わずエントリーを書いてしまった。

財産権のもっとも重要なポイントは、コントロール権を所有者に一元化し、彼の意思だけで権利を譲渡できることだ。たとえば私の書いた本には多くの人々が協力しているが、校閲者が「隣接権」を主張することはない。同様に、たとえば編曲者には著作者が編曲料を(2次利用料などを上乗せして)払って権利を消尽させるべきだ。

編曲者も「二次的著作物」の著作者と認められるようだ。しかし、こうした派生的な権利を認めるべきではないという点は変わらない。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/f96b4fff8fb14c67240ca5ed2cb68b6c


いくら何でも、この提案は大胆すぎるでしょう。分かりやすくするために、編曲者を同人誌作家と読み替えてみましょうか。

同人誌作家には原作漫画家や出版社が2次使用料を払って権利を消尽させるべきだ。

同人誌作家も「二次的著作物」の著作者と認められるようだ。しかし、こうした派生的な権利を認めるべきではないという点は変わらない。


私は同人誌を手がけているわけではないけど、同人誌作家に取ってはこのような提案は納得しないでしょう。考え方としてはありかも知れないけど、ちょっと大胆な主張だと思いました。


しかし、よくよく考えれば、YoutubeにアップロードされているMADに関して角川書店が行っている事は、角川が二次使用料を払ってMAD作者の著作権を消尽させているようにも受け取れますので、池田信夫氏の感覚の方が現代のネット社会に近く、私の著作権感覚の方が時代にあっていないのかも知れませんが。