クリエイティブ・コモンズ

以前書いたとおり、クリエイティブ・コモンズのライセンスを使用して、私のブログの著作権許諾を明記することにした。クリエイティブ・コモンズを選択したこと自体には特に意味はない。自由利用マークでも構わなかったのだが、デザインにひかれた。

クリエイティブ・コモンズについての私の見解をちょっと述べておくと、既存の著作権法とは対立しないと思う。むしろ、著作物が著作権法で保護されているからこそ、クリエイティブ・コモンズのライセンスを使用することができるのだと思う。著作権法で保護されてなければ、クリエイティブ・コモンズのライセンスを気にすることなく、利用者側は第三者の著作物を利用できるわけなので、いくらライセンスを主張していても無駄になる。

クリエイティブ・コモンズのライセンスを使用することはどういう事かというと、著作者が著作物の利用方法についてのルールを明記する事である。ルールが明記されているので、誰かあなたの著作物を利用したい人がいた場合、「俺は非営利で利用するから、この場合は許諾を受けないで使えるんだな」「俺は自分の編集する本に利用したいので、許諾を得ることになるんだな」と言う具合に、スムーズに事が運ぶことになる。逆に、ルールが明記されていなかった場合、利用したい人がいたとしても、どうアプローチを取って良いか分からない。利用者側は許諾を得るのに無用なコストを費やし、権利者は自分の著作物が世に広まる機会を逃してしまうことになる。

著作物を利用する場合、利用者は著作者の著作権を尊重し、きちんと許諾を得てから使わなければならない。同時に、著作者は著作物を利用するためのルールを明記するべきである。それが、利用者の労力を減らすことに繋がるし、結果的に、著作物が広く使われる事になる