１・２話
CAPTAIN SCARLET AND THE MYSTERONS
西暦2068年、人類は火星で謎の生命体ミステロンと遭遇する。地球防衛組織スペクトラムはミステロンの基地を発見し、先制攻撃を掛ける。首尾よくミステロン基地を壊滅させたスペクトラムだが、ミステロンは物体を再生させる科学力を持ち、基地を復活させる。いまここに、侵略への復讐に燃えるミステロンとそれを迎え撃つスペクトラムとの戦いが始まるのであった。
と説明を書いては見たけど、これだけ観ると地球人側が悪いようにしか思えないな。
#1 キャプテンスカーレット誕生
The Mysterons
不死身の戦士、キャプテンスカーレット誕生秘話。ミステロンの奇襲を受けたキャプテンスカーレットは、ブラウン大尉と共に死亡する。しかし、ミステロンはスカーレットをモデルにした複製を作成し、彼らのエージェントに仕立て上げられてしまう。世界政府大統領を誘拐しようとするキャプテンスカーレットだが、スペクトラムのブルー大尉との銃撃戦の末、展望台から落下。大統領は救出され、キャプテンスカーレットも墜落のショックで洗脳を解かれる。そして、彼はミステロンさえ予測し得なかった不死身と言う超能力を得たのであった。
と言うお話。今回、キャプテンスカーレットはほとんど活躍しない。ミステロンのエージェントにされているのだから当然なんだけど、大統領の救出にはブルー大尉がほとんど出ずっぱりだし、実質的な主人公と化しておりますね。
女性ばかりの航空機部隊「エンゼル隊」は、なんというかニーズを満たしておりますね。デスティニーとメロディには萌えるかも*1。あと、エンゼル隊の戦闘機はモダンでよろしい感じですね。キャノピーから機首に向かって描いているカーブがなんとも。グラマンX-29をちょっと思い出すかなぁ。
スペクトラムの幹部はホワイト大佐、ブルー大尉、グリーン大尉、ブラック大尉となっているのだが、なぜかスカーレットだけがキャプテンスカーレットと特別な言い方をされている。実は、英語ではそれぞれ、キャプテンブルー、キャプテングリーン……となっているので、キャプテンスカーレットだけが特別扱いをされていると言う訳ではない。
了解の事を、S.I.G.(Spectrum Is Green)と言うのだが、これはレンズマン以来の伝統なのか知らん。
冒頭のナレーションは、以下の通り。
指が引き金に掛かる
人智を越えた 恐るべき力が引き放たれるのだ
その力はミステロンと呼ばれる
この男はやがて不死身の英雄となる
その名は キャプテンスカーレット
#2 無人機をストップ
Winged Assassin
ミステロンとの戦いの初戦、世界政府大統領の誘拐は阻止したスペクトラムだが、ミステロンの攻撃はまだまだ続く。今度はアジア連邦共和国事務総長の暗殺を予告してきた。事務総長はロンドン国際空港を出発するというスケジュールになっているが、スペクトラムは早速ブルー大尉とキャプテンスカーレットを事務総長の護衛に派遣する。スペクトラムは事務総長をタンクローリーの中に隠し、安全を図るが、ミステロンは驚くべき作戦で事務総長を暗殺しようとする。なんと、大型ジェット機を墜落させ、ミステロンの再生能力で復活させる。そして、空港で事務総長のジェット機に激突し、事務総長の命を奪おうとする。激突を阻止せんとするスペクトラムであったが、キャプテンスカーレットの命を懸けた行動にも関わらず、事務総長のジェット機は炎上し、ミステロンの勝利という結果に終わったのであった。
二話にしてスペクトラムの敗北、ミステロンの勝利。日本のアニメや特撮なら、正義は必ず勝ち、悪は必ず負けるというのがお約束ですが、さすがイギリス製。なかなか苦い味わいの雰囲気に仕上がっております。
ミステロンは地球に直接手出しができないみたいで、一話ではキャプテンスカーレットとブラック大尉が大統領を誘拐し、二話でもブラック大尉が大型ジェット機の故障を引き起こしているようですね。その割には、再生能力は平気で使えるようですし、どうなっているのでしょうか。
キャプテンスカーレットが精密検査を受けてました。スカーレットは前回死亡して、今のスカーレットはミステロンが複製したものですが、それに対して特に指摘はないようですね。医学的には人間と変わらないって事ですかね。不死身なだけの、ただの人間というわけなんですね。記憶も以前の記憶を引き継いでいるみたいだし、クローン人間って事なのかな。
前回はほとんど活躍してなかったスカーレットですが、今回は見せ場があります。事務総長が乗る飛行機との激突を避けるため、「追跡戦闘車」で特攻を仕掛けるわけです。特攻となると、命はまず助からないものなのですが、キャプテンスカーレットは不死身なため、死んだところで問題はないわけです。……スカーレットは単なる部品かよorz
冒頭のナレーションに変更あり。「指に引き金が掛かる」のくだりは削除。「この男はやがて……」の部分が
キャプテンスカーレットは不死身だが 君は違う。
決して真似をしないように
に差し替えられている。
抗議でもあったのか知らん。
*1:告白すると、デスティニーとメロディの区別が付かん
