地球観測衛星のシリーズ化

http://www.asahi.com/science/news/TKY200507180369.html

 宇宙からの災害監視や地球温暖化の観測などを目指して、文部科学省は今後15年間にわたり、小型・中型の地球観測衛星をシリーズとして開発していくことを決めた。信頼性が実証された完成技術を繰り返し使って、トラブルを最小限にし、費用削減も狙う。06年度から設計、開発に着手し、10年以降に順次打ち上げる。少なくとも20年まで継続して観測できる体制を整える方針だ。

「今後十年にわたり継続して打ち上げシリーズ化する」「技術的に無理をせず、実証された技術を使って信頼性を高くしコスト削減を狙う」という方向性は好感が持てます。日本の宇宙開発には戦略がないとの指摘を受けていましたが、今回の方針は「地球観測」という目的に向かって、何が必要なのかを踏まえた上で決めているような気がしますね。目標の設定が肝心と言うことですか。

宇宙開発ライターの松浦氏が過去にnikkeibp.jpで寄稿された記事と比較すると、日本の宇宙開発も変わりつつあるのかなと言う思いがしてきますね。