続・地球観測衛星のシリーズ化

昨日は、朝日の記事に喜んでいたわけですが。


信濃宇宙利用推進室長】 地球5−3−1は、実現の可能性も考慮してとりまとめた開発計画のたたき台であるが、地球観測衛星開発の大きな方針3つを前提に考えている。1つは、ADEOSのような大型衛星ではなくて、中・小型化していくということ。2つ目は、今までの反省に立って、必要な観測項目を継続していくということ。そのためには、センサごとに絞り込みを行い、継続して観測するものと、1代限りのものと、性格分けをしてまとめている。3つ目は、単なる目安ではなくて、最大限の努力をして達成すべき計画という性格のものと考えている。この部会において、コミットメントというのは少しきつい言い方だが、単なる絵ではなく、実際にこれに沿って、最大限の努力をしていくのだという性格の計画にしたいと考えている。

宇宙開発委員会 地球観測特別部会(第6回)議事録・配付資料

別に新しい何かを報道したわけではなく、文科省の検討会ではすでに検討済みの事を報道したわけですか。それだとすると、なんで今頃報道したのか疑問が残ります。

ともあれ、新聞報道を待っていては情報がリアルタイムで伝わってこない事を改めて実感。自分で何かを考えようと思えば、官庁がWebでアップしている検討会や審議会の議事録を観なければならないわけですな。逆に考えればいい時代になったわけですが。

「ネットは新聞を殺すのか」って言葉があるけど、本当に殺しそうだな。今までは新聞やテレビなどのマスコミを通さなければ情報にアクセスできなかったわけですが、今は新聞記者がアクセスできる程度の情報だったら、一次情報に直接あたることが出来るって訳です。考えるための材料は山ほど転がっている訳ですので、もっと活用しなければ。

ちなみに、上の議事録で気になったこと。

このような遅れているものをどうするかというときに、中国は本当にうまくて、完全な物真似をする。FY‐2など、全くの「ひまわり」のデッドコピーである。それから、極軌道衛星のセンサも全部、アメリカのNOAAのデッドコピーである。そのような中から、自分のところの技術の底辺をきちんと作っていくことが、日本は本来得意だったが、お株を完全に中国に奪われているという感じを持ってる。

中国もやるなぁ。コピーしなければ手に入らないところは、コピーする訳か。日本もしたたかにならなければ、中国の恐怖におびえるだけなんだろうな。