アニメのブロードバンド配信

以前から、「テレビ番組は著作権の処理が品雑だと言うが、アニメのネット配信は盛んじゃないか」と思っていた。テレビ局は、著作権がテレビのネット配信を妨げていると主張しているのだが、本当にそうなのかなと疑問を持っていたのだ。著作権スケープゴートに仕立て上げているんじゃないのかな。

と、思っていたら、下の記事を見つけた。


また、国内の映像作品は著作隣接権などの処理が煩雑でなかなかブロードバンド配信に結びつかないが、サンライズアニメの場合は「テレビ放映から数年が経過すると、すべての権利をサンライズに集約する仕組み。このため、サンライズ一社の判断でブロードバンド配信が可能になった」(安食氏)という。

リビング+:“ガンダム”が拓く日本のVoD

2003年と、少々古めの記事である。itmediaによる安食バンダイIT推進室リーダーへのインタビュー。サンライズ二次利用を想定して番組を制作していたので、ネット配信を問題なく行えるというわけだ。テレビでネット配信が進まないのは著作権が悪い訳ではない。あらかじめ二次利用を想定せずに番組を作ってきたテレビ局側に問題があるのだ。

しかし、どうやら風向きは急激に変わりつつあるらしい。NHKやフジテレビ、日本テレビが相次いでネット配信を行う計画を発表している。今までテレビ局は「番組は一回限りのもの」と言う意識が働いていたようであるが、「番組は何度も放送して、何度も儲ける」と意識が変化したと言うことかな。権利者との契約がうまく行ってないコンテンツは難しいだろうが、少なくとも今後放送する作品に関しては何度でも観られることになる。

ライブドアは嫌いだが、日本に対する貢献は認めないわけにはいかないな。堀江さんはある意味日本の救世主になったと思う。