ゴッドファーザーnight

TOHOシネマズ川崎で観ていた。ゴッドファーザーPART3は最初から観る気がなかった。PART1は一通り観て、PART2はうとうとしながら観た。思ったんだけど、PART2は蛇足じゃないかなぁ。妻との不仲とか、マイケルの狡猾さとかはPART1で書き切っていたわけで、あえてPART2を作らならなきゃならなかった理由がよく分からない。

PART1にしても、ストーリーに粗が目立っていたと思う。例えば、アポロニアのエピソードなんて全く無駄じゃないかしら。その後のお話と繋がっていないわけですので、わざわざ十数分かけてアポロニアのエピソードを挿入する理由がよく分からない。マイケルの自分勝手さを描写したいというのなら別ですが。あと、父親の復讐を遂げるシーンもちょっと拍子抜けですね。あれだけ狡猾な的相手にして、素人のはずのマイケルがすんなりと成功するのは無理があるのではないかしら。

でも、散々文句を言っているけど、ゴッドファーザーって面白いですよ。人物造形や世界設計に深みがあって、ゴッドファーザーってこういう人種なんだと、マフィアってこんな世界なんだと説得力を持って伝わってきます。興行への介入、脅し、抗争、不毛な戦い。マフィアも色々なしがらみがあって、その中で生きているんだなと言うことを実感します。