17話

#17 ミステロン基地を破壊せよ!
CRATER 101

予告
地球人よよく聞け。お前達は月のミステロン基地を発見したが、我々の秘密を暴くことは不可能だ。ミステロン基地に入る者は誰であろうと殺す。ミステロン基地に入る者は誰であろうと殺す。

あらすじ。
前回の話で、スペクトラムは月の裏側でミステロン基地を発見した。スペクトラムはミステロン基地の破壊を試みる。だが、ミステロンは物体を再生する力を持っており、単に基地を破壊しただけではたちまち再生されてしまう。そこで、ホワイト大佐はミステロンの再生能力の源を排除して、その後にミステロン基地を破壊しようと作戦を立てる。キャプテンスカーレット、ブルー大尉、グリーン少尉は月面の地球軍第六基地を拠点とし、ミステロン基地破壊作戦を実行する。第一段階としてスカーレット一行が月探検車でミステロン基地を探り、目的物を発見する。第二段階として月基地退院のフレイザーがムーンタンクで核時限装置を運搬し、ミステロン基地を爆破するという作戦である。時限装置が発動までに残された時間は4時間。スカーレット一行は無人作業車からの妨害を回避しつつ、ミステロン基地の潜入に成功した。フレイザーもスカーレットの後を追って、ミステロン基地へと到着。ミステロン基地の原動力と思われるクリスタル状の物質を発見した。しかし、フレイザーはすでにミステロンのロボットにされていたのだった。フレイザーの手により、核時限装置のタイマーを予定より二時間早められた。月基地から連絡しようにも、キャプテンスカーレットは月面の裏側にいるので電波が届かない。そこで、第六基地は無人ロケットを使用する事で、キャプテンスカーレットへの連絡を試みた。連絡は成功し、キャプテンスカーレットは核時限装置の爆発前に、ミステロン基地を脱出することに成功する。また、ミステロン基地の爆破にも成功。あのクリスタル状の物質が、ミステロンの謎の再生能力に関わっていたことが明らかになる。

月基地と、月面の裏側にあるスカーレットがなぜ連絡を取る手法はなかなか面白いアイデアだと思う。

ちょっと説明しようか。キャプテンスカーレットは出発前に月面第六基地のリンダから「リンダ・ノーランジ:海王星計画CB29、2058.7.10:予定より早く成功する」と言うメダルを貰う。リンダは、「予定より早く爆発する」と言うことをスカーレット一向に知らせるために、月基地からスカーレットの元へCB29を打ち上げたというわけ。

ロケットとメダルが対になって、キャプテンスカーレットにメッセージが伝わったわけですが、なかなか見事。ただし、ちょっと残念なのは、この謎を解いたのがキャプテンスカーレットと言う所。なんだか最近キャプテンが普通に活躍していてつまらない。ブルー大尉の活躍も観たいぞ。

ところで、なぜフレイザーの正体が第六基地にバレたのかというと、フレイザーが自らバラしちゃったんですよ。なんだそりゃ。言わなかったらスカーレット死んでたのに。ま、なぜ時限装置なのかという疑問はある。遠くからリモコンで爆破させればいいのね。ちょっとストーリーが強引かな。

ミステロンの破壊と再生の秘密の一端が判明したのはちょっと拍子抜け。ミステロンってのは未知の存在であり、地球人には想像も付かない方法で再生していると思ったら、ちゃんと物質を動力源にしているというわけですか。うーむ。

リンダは巨乳でメガネで、一部の日本人が喜びそうなキャラだなぁ。リンダのキャプテンスカーレットに対する言葉遣いの変化が面白い。

出発前
所員「勇敢ですね。それにハンサムだし」
所長「誰が?」
所員「キャプテンスカーレットです」
所長「あら、そうかしら。あたしは気が付かなかったわ」
所員「ふうん。そうですかね」

到着後
所長「勇敢な方。とってもハンサムで」
所員「全くですね。また会いたいでしょう」

スペクトラム基地で、ホワイト大佐はスカーレット一行に月基地へ志願するか聞く訳なんだが、その時の会話

ホワイト大佐「諸君、今回の作戦は諸君の自由意思に任せる事にする。強制できるものではない。よく考えたまえ」
グリーン少尉「喜んでいきます」
ホワイト大佐「ありがとうグリーン少尉。電子工学の専門家として、君の活躍を期待する」
ブルー大尉「自分も行きます」
ホワイト大佐「ありがとうブルー大尉。君が行けば心強い」
キャプテンスカーレット「私は休暇ですぐにマイアミに行く予定でしたが、親友が命がけの任務に就いている時に、一人で休養は出来ません。私も行きます」
ホワイト大佐「ありがとうスカーレット」

うん、このスカーレットの回りくどさが良い。最初から休む気がなかった癖にねぇ。