私的録音録画補償金に関する雑感

iTunes Music Storeの開始も間近といわれ、音楽の流通手段そのものにも大きな変化が起ころうとしているなか、「iPodなどを速やかに補償金の対象へ」という主張はいささか性急であるように感じる。
コラム「iPod課金」への一家言 (2/2) - ITmedia LifeStyle

些細なことではありますが、権利者団体が何かを主張する事に対して、批判しているのが気になります。

権利者団体が、自らの権利を追求するのは当然だと思いますし、権利者団体の立場から、何かの意見を主張する事は当然だと思います。

また、権利者と消費者の立場は違いますから、消費者としては権利者の主張を受け入れられない場合も出てくるでしょう。それならそれで、その意見に対して反論すればいいことです。しかし、権利者団体が主張すること自体に文句を言ってはいけないのではないでしょうか。

日本国内の著作権論議を見る限り、「権利者団体が自らの権利を追求する」「権利者団体が自らの利益を追求する」事を敵視している人が多いように思えます。しかし、権利者団体の目的は「権利者の利益を追求」することですよね。そのような団体が権利を追求するのは当たり前ですよね。正当な事を敵視していては、議論になりません。

著作権に関して議論をするのならば、権利者の主張に耳を傾け、権利者の意向を踏まえた上で、「自分たちはこうしたい」「自分たちはああしたい」と、消費者としての意向を堂々と主張することが必要なのではないのかなと思います。