「移籍の真相」

サッカーダイジェスト 2006.2.7 No.822を購入。「移籍の真相」という特集があって、その中で林健太郎を大きく取り上げていた。 これを読んでの感想など。

知らなかったのが、ヴェルディが林と2年契約を結んでいたこと。その上で、その2年契約を反故にしたこと。クラブとしてやってはいけない、とまでは言わないが、こんな事をしてたら不信感を持たれても当然かな、とは思う。先日のエントリで選手とチームとの関係がドライみたいなことを書いたが、チームが選手をドライに扱った以上、選手がチームをドライに扱うのは当然だとは思う。自業自得。ま、よっぽどの覚悟があって二年契約を反故にしたんでしょう。さしずめ「林と二年契約を結んだのは前GMであって、ヴェルディではない」って感じなんだろうな。


一方、林のこと。報知新聞の戦力外リスト*1を読んでショックを受けたような事が書いてあった。

クビになるんじゃないかっていう選手が5人くらい出ていて、それが全員、一緒の高校でやっていたメンバーだった。ヴェルディ愛という言葉が出ているけど、チームを愛していない奴なんていない。グラウンド上では高校や大学とか、どこの出身なんて関係ないし、ヴェルディでやっている時間のほうが長いんだから。結局、ひとりの選手として必要かっていう問題じゃなくて、グループとしてしか見られていなかったのかなっていう不信感が出てきて。俺を含めて、他のメンバーも同じ気持ちになった。


不信感を持つのはもっともなんですが。そろいもそろって退団を選択するから、「グループ」として見られてしまうのではないでしょうが。誰か一人くらい残っていれば別だったのでしょうか、今回の退団劇は、林健太郎の思いとは逆に、「桐蔭組の結束は固い」と思わせてしまう結果になったと思います。

「俺を含めて、他のメンバーも同じ気持ち」になるあたりが、結束の堅さを証明してしまいましたね。


ま、結論としては「どっちもどっち」と言うことで。双方言い分はあるだろうし、いい悪いの問題ではない。クラブにはクラブの考えがあるし、選手には選手の考えがある。その方向がすれ違っただけのお話ですね。

*1:あの記事、疑問だったんだけどヴェルディフロントのリークかな