音楽は売れている

音楽は売れていないのか? - 言いたい放題の感想でも。

id:okeydokey氏は、「音楽は売れていないのか?」と問いかけられている。それに対して、私は「音楽は売れている」と断言できる。なぜならば、JASRAC著作権使用料が、ここ数年、最高記録を更新しているからだ。

商業的に音楽を使用した場合、著作権使用料は基本的にJASRACに支払われる訳であり、JASRAC著作権料収入をウォッチすれば、必然的に日本の音楽市場が伸びているかどうか、判断できる。JASRAC著作権料収入が右上がりになっている以上、「音楽は売れている」と結論づけるより他はない。私があれこれ言うより、JASRACの見解を引用した方がいいね。

また、利用料徴収額の比率は、従来のレコードなどを中心とした「録音」の比重が少なくなり構成比で42%。一方、放送や演奏などの「演奏」が39.6%、通信カラオケ/着メロなどの「複合」が12.6%で、あわせると50%を超えており、「流通の形態が変化しているのは明らか。徴収料は落ちておらず、(CDの売上は良くないが)音楽が売れないのではなく、音楽流通の形態が変わっている」との見解を示した。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040519/jasrac.htm

CDは売れていないかも知れないが、音楽自体は売れている。では、なぜレコード会社はCDの売上にこだわるのか。色々あるんだろうが、次の3つが主な理由かな。

1.CDの方が儲かる
2.通信カラオケや着メロでは、レコード会社の収入にならない
3.CDが売れていないと強調することで、世間の同情心を買い、権利強化に賛同してもらう


あと、もう一つ付け加えるとするのならば、
4.CDは、レコード会社に取って何か特別な意味合い*1を持っている。


結論としては、「音楽は売れている」と言う事を常に念頭に置き、行動する他はないんでしょうな。音楽が売れている以上、レコード会社が経営危機に陥ったところで「自己責任」*2であり、レコード会社に同情する必要もなければ、権利強化に同意する必要もない。

*1:例えるのなら、読売巨人軍の4番打者みたいなものか

*2:音楽が売れていなかったとしても自己責任である事は変わらないんだけどね