高尿酸血症
たまには自分の話でもしてみる。
実は、高尿酸血症である。痛風といった方がとおりがいいのだろうけど、痛風の発作を体験したことがない。だから、高尿酸血症と言っておく。平たく言えば、痛みのない痛風を高尿酸血症と言うわけだな*1。
はじめて高尿酸血症だと診断されたのは21歳の時である。痛風というと中年をイメージするだろうが、私は学生の時分から尿酸値が高かったのだ。このとき、尿酸値は10.3あった。この数値はかなり高く、放置しておけば、痛風の発作は間違いなく起こっていただろう。自覚症状は、基本的にはあまりなかった。足の親指が時たまうずいたりはしていたが、特に気にすることもなく、生活していた。
では、なぜ高尿酸血症だと分かったか。たまたま、血液検査を受けたからである。その時、一種の病気恐怖症、病気ノイローゼにかかっていた。筋肉がピクピクしていたのである。真っ青になり、絶望的な心境に陥り、自殺まで考えていたような気がする*2。今思うと、完全に精神状態が悪化してたな。
で、神経内科と脳神経外科に行った。一軒だけでも安心できないので、二軒回った。二件目のお医者さんで、私を安心させるためだと思うが、血液検査を行った。その血液検査で発見されたわけだ。
もし私が病気ノイローゼでなければ、自分の尿酸が高いことが判明しなかったことになり、不可避的に痛風の発作に悩まされたことになる。また、病気ノイローゼだったために、痛風の発作が起きる前に治療を受ける事ができ、痛風の発作を避けられたわけである。
人間万事塞翁が馬とはよく言ったものだ。
ちなみに、今は薬を飲んでいる。それだけ。相変わらずビールは飲むし、食べ物もプリン体を気にしてはいない。薬を飲めば尿酸値をコントロールできるので、それでいいやと思っている。