東京地裁判決が生み出す新しいビジネスモデル


http://www.asahi.com/national/update/0805/TKY200608040501.htmlに絡んで。

わからないのは後半部分。「音楽配信」?このiPodの普及したご時勢に?いやもちろんiTMSだって音楽配信だが、「録音代行」みたいなサービスが考えられるのか?
H-Yamaguchi.net: 2年間で変わった、のか?


レンタルCDとの組み合わせが考えられるでしょうね。レンタルCDからの私的複製は合法的な訳ですし、機器の所有権が利用者にあれば、著作権は適用されない事が今回の判決で明らかになった。


メーカーと「ロケーションフリー」の音楽版みたいな端末を共同開発して、利用者に購入させる形を取る。レンタルCDショップは端末を預かり、顧客の求めに応じて専用端末に私的複製を行う。顧客はネットを通じて専用端末から音楽を受け取る。レンタルCDショップは「私的複製を管理している」だけなので著作権法は適用されない。結果として、定額でネット配信が可能になるように思いますが、いかがでしょうか。


考えれば考えるほど影響が大きいような気がしてきた。「私的複製」に関しての議論が高まりそうな感じ。法改正して、権利制限の範囲を狭くすることも考えられるだろうし、フェア・ユース条項の導入という可能性も見えてくるかな。権利者・利用者双方にとって、高裁で覆った方がいいような判決だとは思いますね。