JASRACが漫画著作権の集中管理に失敗する3つの理由


タイトルは煽り。


1.JASRAC著作権の許諾を拒否することができない

JASRAC著作権等管理事業法の足かせをはめられている。つまり、正当な理由がない場合、許諾を拒否出来ないという事になる。つまり、漫画家にとって愛するキャラクターが18歳未満お断りの店の宣伝に使われたりする事も拒否出来なくなってしまう。権利を一度信託してしまうと、著作者は使われ方を選べなくなるわけだ。


2.大御所だろうが新人だろうが使用料は一緒

JASRACの料金表を見て貰った方は分かると思うけど、全て料金表が均一。作者によって値段が決まるわけではなく、使われ方や定価によって値段が決まる。絵の上手い下手、話の上手さ下手さ、キャリアの長さ短さにかかわらず値段が決まってしまう。ベテランにとっては新人と同じ料金なのはプライドが許さないだろうし、新人にとっては使用機会がなくなると言う事になるだろう。つまり、料金が同じなら上手い方を使うよね、普通。


3.料金の付け方が難しい

音楽ならある程度使われ方が決まっているけど、漫画なんて使われ方は千差万別。ネットによる漫画紹介、デジタル漫画ライブラリーの作成、同人誌なんてバリエーションが星の数ほどあるだろうし、祭りの山車に使うなんてどうすればいいんだろう。あと、原作者がいる漫画に関しては、原作者との配分が至難の業。原作者が原著作者で、絵を描く事は二次的著作物になっている漫画なんてどうするんだろう。


結論を言えば、漫画は集中管理にはなじまない。と言うか、最初から集中管理をするつもりはないだろう。