唐沢俊一と漫棚通信さんに関してちょっと考えてみた

これは盗作とちゃうんかいっ・決裂篇: 漫棚通信ブログ版に関して、ちょっと考えてみた。

「なお、漫棚通信様において非公開に同意頂けず、本件にかかる交渉経緯等を公表された場合、公表された内容につき、事実又は弊社側の認識と相違している内容等があった場合、若しくは漫棚通信様において、弊社側より送信した通知内容をそのまま若しくは翻案してご使用した場合、弊社側としましては、これに対して反論し、又は法的措置をとることもありますので、ご了承下さい」

最初に考えたのは、幻冬舎は巧妙だという事。交渉経緯等を公表された場合に、即座に法的措置を取るのではなくて、交渉経緯等の公表に関して、幻冬舎側が問題があると認識した場合は反論するし、場合によっては法的処置を執ると解釈できる。つまり、交渉経緯の公表自体は否定していないとも考えられる。


また「公表された内容につき、事実又は弊社側の認識と相違している内容等があった場合」に、反論や法的措置を取るというのは、もっともな反応だと思う。例えば、幻冬舎側が一方的な交渉経緯を発表したとする。その内容が事実や認識と違った場合、漫棚通信さんは、幻冬舎に対して反論や法的措置を執ると思う。間違った経緯が世に広まるのに耐えられる人はいないだろう。


そして「漫棚通信様において、弊社側より送信した通知内容をそのまま若しくは翻案してご使用した場合」と言うのも、もっともな主張だと思う。と言うのは、メールが著作物と認められる可能性もあるからだ。メールが著作物と認められた場合、メールの文面をウェブに掲載するのは、著作権法に抵触する可能性もある。また、幻冬舎側の担当者が、公開を前提としていなかった場合、名誉毀損にあたる恐れもある。漫棚通信さんの行為に特に問題があるとは、私は思わない。しかし、違法行為があった場合に、企業が法的措置を考慮するのも、正当な行為だと思う。


ところで、幻冬舎の目的は、以下の所にあるのではないだろうか。

わたしは、メールでの交渉継続断念を伝え、これまでの交渉でのわたしの同意をすべて撤回しました。

漫棚通信さんを怒らせて、漫棚通信さんの方から交渉を撤回させることが目的だったように思えてならない。つまり、法的措置を前提としているのだろう。