みつどもえ 205卵性 青空L

アニメの方の感想も書かなければならないのだが,先に雑誌から片付けてしまおう.


あらすじ

運動会個人競技の練習.みつばはおがちん,佐藤くんと組んで三人四脚の練習です.おがちんとしんちゃんという変態二人にはさまれたみっちゃんは泣きますが,あこがれのしんちゃんと一緒に組んでいるおがちんは大興奮.しんちゃんはおがちんから身を守るためにみっちゃんにくっつき,おがちんはしんちゃんと触れ合うためにしんちゃんにくっつき,みっちゃん大弱り.しかし,ここで構図が代わり,みっちゃんはしんちゃんの頭を足で踏みつけます.当然,みっちゃんの足の動きと連動しておがちんの足は愛しのしんちゃんの頭もを踏みつけます.みっちゃんはサドっ気が満たされ,おがちんは泣きわめきます.呆れたしんちゃんは脚をほどこうとしますが,ひもがなかなかほどけずにみっちゃんとおがちんの太ももの方へ動いてしまいます.パンツを脱がそうとしたと思われたしんちゃんが誤解されておしまい.


1.みっちゃんとおがちん

今回,しんちゃんは小道具扱いで,みっちゃんとおがちんの感情の動きがメーンの話でしょうね.最初の方は三人四脚の練習を行うべく二人をリードしていたみっちゃんが,ひもがほどけそうなをきっかけにしてサドっ気に目覚め,しんちゃんの頭を足で踏みつけるわけですが,何故か靴を脱ぐのですよ.優しさがあるのか,それとも別の理由かは分からないのですが,靴を脱いで踏みつけます.私はあまりマゾっ気はないのですが,みっちゃんの足,柔らかそうだなあ,暖かそうだなあと思わず想像してしまいました.


一方,おがちんは愛しのしんちゃんを踏みつけてしまった苦痛で涙にむせぶのですが,みっちゃんが歓喜の表情を浮かべながら「愛しい人を踏みつけるってどんな気持ち!?」「ねぇ どんな感触!?」と畳みかけるようにおがちんに対して言葉責めをしているので,危うくサドっ気に目覚めるところでした.危ない危ない.みっちゃんをあまり「サドガール」と感じたことはないのですが,今回は「サドガール」そのものでしたね.おがちんはおがちんで,泣いているだけならまだしも,6ページ目の最初のコマでは「よだれ」を垂らしているんですね.こいつ,口では嫌がりながら,内心では思う存分しんちゃんにふれている快感を心ゆくまで味わっているじゃないか.言うに事欠いて「一生かけて償います」だしな.背徳感が快感を増幅しているのかも知れません.まったく,とんでもない変態漫画だよ.



2.吉岡さんと宮ちゃん

上に書いた様な事を目の当たりにした吉岡さんは,恋愛レーダーを動作させるわけです.今回,吉岡さんが描いた構図は,「みつばを巡っておがちんとしんちゃんが争う」というものです.精度の低さには定評のある吉岡恋愛レーダーですから,みつば×佐藤くん,みつば×おがちんと言う二つのカップリングが成立しないことはほぼ確定したことになりました.まあ,これはいつものことなのですが,吉岡さんが暴走したときに,宮下さんが「練習しよう」としきりに脱線を食い止めようとするのが良かったです.宮下さんは攻めに出るとうざキャラになるのですが,受けに回ったときの安定感は他の追随を許しません.今回は吉岡さんが攻めに出ているので,宮下さんのうざさがしつこくなく,漫画がさっぱりとした雰囲気に仕上がっていると思いました.



3.一コマの情報量

今回,矢部先生は不在なのですが,実は一コマだけ出演しています.1ページ目の2コマ目です.セミロングの男の子と何か話しているようです.その後,矢部っちの出番がないところを見ると,この男の子は龍太で,二人はガチレンジャー談義に夢中になっていると推測できます.つまり,一コマだけで矢部っちのダメさ加減を表現しきっていると言う事になります.二コマしか登場していない伊藤詩織のブラックな存在感も高いし,桜井のりお先生は,一コマでどこまで情報量を高められるかを追求しているに違いありません.