塩ふく大地の奇跡

NHKのドキュメンタリー「人間は何を食べてきたか 塩ふく大地の奇跡」を観る。面白い。

醤油というものは、日本のみならずアジアのあちこちに同様なものが広がっている。大まかに分けて、植物を原料とする穀醤と動物を原料とする魚醤に分かれている。原材料が異なるにもかかわらず、結果として同じようなものができあがるのが面白かった。

番組中で、魚醤の発生の地と言われているタイのセム村が紹介されているのだが、この村の様子が俺の胸を打った。塩分が強い地下水がにじみ出ていて、米も満足に取れないような村。不毛な村であるが、塩は十分にある。村人は塩を手に入れ、川魚を塩とぬかにまぶしてプラベーを作る。プラは魚、べーは食べると言うほどの意味であるらしい。

セム村の魚取りの様子が映し出されていたんだけど、本当に小さい魚で、なおかつ数が取れないんだよね。この年は雨が少なかったらしく、魚が捕れなかったそうなんだけど、甕に半分ほどしかないプラベーを観て、なんだかしみじみとしてしまった。こんな土地でも人々は生活を営んでいるのだなぁ。

で、ちょっと気になってぐぐってみたらほぼ日刊イトイ新聞 - 人間は何を食べてきたかってのを見つけた。DVDになっているんで、いつでも見ようと思えば見られるんだね。ちょっと安心。