SkyPeを使ってみた

機会があったので、SkyPeをちょっと使ってみた。なるほど、ブツブツ切れることもないし、音質もかなり明瞭だ。高音域がカットされている節もあるけど、それはどうやらマイクに原因があったらしく、ソフトそのものに問題はないみたいである。これが、無料で使えるというのは確かに魅力的であり、インパクトがあり、従来の電話と言うものは破壊されてしまったのだなと思う。

使う前は、正直言ってIP電話及びSkyPeを否定していた。食わず嫌いと言えば食わず嫌いなんだけど、今までの電話の概念が壊れることを、無意識のうちに不安がっていたのだろうと思う。でも、実際に使ってみてその不安は氷解した。と言うか、SkyPeを自然に受け入れることが出来た。電話に捕らわれず、PCを持っていて、インターネットに繋がっていて、SkyPeをインストールしていれば誰とでも無料で話すことが出来るのだ。

なるほど、確かに電話というものは破壊され、電話会社は通話料でお金を取るわけにはいかなくなった。インフラを敷設し、インフラを管理することでしかお金を取れなくなったのだ。しかし、インフラ整備に見合うほどの収入を挙げることが出来るのか、不安にならない事もない。低コストが極限にまで達した場合、通話品質を保つことが出来るのか、安定した通話が望めるのか、非常時にも切れることはないのか、疑問な所は色々とある。電話というものをSkyPeは破壊したのは間違いないが、かといってSkyPeが従来の電話を代替することは出来ないだろう。とすると、どのような方法で補完しなければならないのか、どのようにコストを負担しなければならないのか、議論しなければならないだろう。

ともあれ、電話会社は激動の時代を迎えているようだ。はたから見ると、面白くてたまらない。