或るウィルコムユーザーの悩み・前編
私はウィルコムユーザーである。ちょっと前のウィルコムユーザーと言えば、悩みは決まっていた。新機種がなかなか出ないのである。具体的には一年と六ヶ月。普通のキャリアなら半年で新機種がでているのに、ウィルコムは出ないのである。電池は時々刻々劣化して行きちょっと操作しただけですぐにレッドゾーンに突入した。困ったものだった。
しかし天は我を忘れなかった。ウィルコムにも新機種がようやく登場したのだった。しかも四機種も。京セラWX300K・WX310K、三洋WX310SA、日本無線WX310Jが発売されることが決定した。私は思った。「このラインナップなら断然WX310Kさ」と。何故か。理由は簡単で、携帯用のjavaに対して不信感をもっていたからだ。なんとなれば、かつて私はC5001Tユーザーであったからだ。それ以来、javaは使えないなと言う印象を持つようになってしまった。
反面、Bluetoothには大きな期待を抱いていた。
私は一時期シグマリオンを所有しており、CFタイプのAir-EDGEカードをシグマリオンに接続してインターネットに繋いでいた。しかし、京ぽんを買って以来は、モバイル機器でインターネットに繋ぐ事もなくなった。大きな理由は、シグマリオンではインターネットしかしておらず、それだったら京ぽんでも十分だったので、Air-EDGEカードの方を解約し、京ぽん一本に統合した。京ぽんでケーブルを使用すればシグマリオンとの連携が可能だったらしいが、面倒だったのでいつしかシグマリオンを使わなくなった。
しかし、WX310Kではブルートゥースが付いている。ブルートゥースがあれば、モバイル機器とPHSとの連携が格段に楽になる。シグマリオン３や、あるいは他のモバイル機器を購入すればバラ色のモバイルライフ*1が手に入る。それに、ブルートゥースならブルートゥース対応のヘッドセットが使える。ヘッドセットは大変に快適なものだと聞いて以来、一度使ってみたくてしょうがなかったのである。
こうして、私の気持ちは100%、WX310Kに傾いており、携帯ショップに予約まで行ったのである。しかし、そんな私の前にあるPHSが立ちふさがろうとしていた。
