ヴェルディとサイバーエージェントの提携

詳細はJリーグ東京ヴェルディ1969と資本・事業提携及びユニフォームメインスポンサー契約を締結を参照のこと。

さて、この提携の真意だが、正直言ってよく分からない。サイバーエージェント側の意図を掴みにくい。

本資本・事業提携はヴェルディの「観客動員数の増大」「マーチャンダイジング売上のアップ」「サポーターとの交流活性化」などを目標に、当社がもつインターネットノウハウを駆使してヴェルディの広報・マーケティング活動をサポートすると同時に、当社の知名度の向上と当社が運営するインターネットメディア「Ameba」(http://www.ameba.jp/)の会員増大の効果を期待いたします。

とはあるのだが、インターネット上での広報活動ってそこまで大きいものなのかなと言う疑問が最初に沸く。サッカーとか野球って、泥臭い広報活動が結局は勝負を決めるという印象があるんだよね。ネット上の宣伝って悪い意味でクールという印象があるので、集客力を期待できるのかなあとは思う。もっとも、だからこそ挑戦する価値があるとも言える。サイバーエージェントが画期的な成果を挙げるかも知れないし、注目するべきだろうとは思う。

あと、知名度の行動やAmebaの会員増大効果って言うけど、それならスポンサー契約でも十分じゃないのかなあ。出資してまで密接な関係を結ぼうとするのなら、これ以外に意図があると思うんだけど、それが分からない。サイバーエージェントの真意が分かるのは、もう少し先になるのかなあ*1

ヴェルディに関して言えば、日本テレビの撤退と言う動きが透けて見えるような気がする。Jリーグの放送に対して視聴率が見込めず、クラブを所有していようといまいと放送権を入手できないわけだし、日テレがヴェルディを所有している意味があまりない。オマケに、年間十五億とも言われる金額を負担しているわけである。コストを掛けている割に、得られる対価が少ないわけだから、いつ手放してもおかしくないとは思う。

サイバーエージェントの姿勢いかんではあるが、将来的にヴェルディ日本テレビの手から離れるような気がする。サイバーエージェント参加になるか否かはともかく、今回の提携でクラブ体質の変化が促されることになるのは間違いないのではないか。ヴェルディが復活する可能性もあるし、崩壊する危険性も十分に考えられる訳である。どっちに転ぶかは、現時点ではまだ分からないとしかいいようがない。

分からないが故に、不安でもあるし、楽しみなのでもあるが。

*1:サイバーエージェントと博報堂の提携も発表されたようだが、この件にもヴェルディが絡んでくるのかも知れない