googleによるyoutubeの買収が案外面白そうな件について


と言うことで、さっきとは逆のタイトルにしてみた。面白くないと書いたものの、面白くなる可能性は秘めていると思う。


一つの方向は、自らコンテンツを作成するという可能性。googleは膨大なキャッシュを持っているという話なので、そのキャッシュを費やして、自らコンテンツを作成し、youtubeを用いて流すという方向があると思う。googleyoutubeの買収に16億ドルをかけたわけだが、この程度の予算があれば、いくらでも面白そうなコンテンツを作れるだろう。確かに、投資の回収は難しいかも知れないが、うまくいけば既存の放送局に取って代わる存在となるかも知れない。1億ドルの予算で一シーズンのテレビ番組をyoutube限定で放送する。視聴者の興味を引くだろうし、スポンサーだって付くだろう。予算をかけたからと言って、視聴者に受け入れられるかどうか分からないが、挑戦する価値はあるだろう。ただ、これもあまりgoogleらしくない。


もう一つの方向は、googleらしく、クリエーターに場を提供しようとする方向である。日本で言えば、コミックマーケットに当たるかな。コミックマーケットはクリエーターに場を提供することにより、同人誌文化を作った。googleがその方向性を取れば、youtube文化が生まれるだろう。

製作費用が安くなって、配信費用が安くなって、Web2.0とBuzz Marketingを活用すればプロモーション費用も安くなった、今まで商品にするためにいろいろ中抜きするようなコストなんか不要なんだ、というのだから、そういう既存の商品化コストをかけた作品を使わないで、CC宣言した作品だけでやったってかまわない話なわけだ。
2006-10-09 - あそことは別のはらっぱ。

とあるけど、配信費用は安くなったとは思う。しかし、製作費用はまだまだ高い。素人が画像製作ソフトや動画編集ソフト等々を気軽に買える時代ではないと思う。だったら、googleがそれを提供してやればいい。googleの持つ高度なソフトウェア開発能力で、ウェブブラウザを使えば誰でも気軽にプロ並みの映像が製作出来るようなツールを提供してやればいい。開発ソフトウェアをgoogleが提供し、媒体をyoutubeが提供する。アマチュアがそれらを駆使してプロ以上の映像が製作出来るようになり、プロ以上に人気を集めることが出来た時、真の革命が始まるのではないだろうか。