これは医療事故なのか?

茨城県つくば市の「筑波メディカルセンター病院」(石川詔雄院長、409床)で行われた心臓手術の際、医師が患者の心臓の裏にガーゼを置き忘れ、8年8カ月後の再手術で取り出していたことがわかった。ガーゼは心臓に癒着していたといい、患者は再手術から約3年後に心機能が低下して死亡。ガーゼと死亡との因果関係を一部認めた病院側は、遺族に慰謝料などを支払うことで昨年示談したが、遺族によると、再発防止のため遺族が求めた「事故の公表」をしていないという。
アピタル(医療・健康・介護):朝日新聞デジタル

なんだか朝日新聞も微妙な書き方。

ガーゼを残していたことは確かにミスではあるんだろうけど、手術後、8年8ヶ月後も生きていたわけだし、ガーゼと死亡との因果関係はないと考えるのが普通だろう。何よりも「手術を受けたのは当時70代だった女性」なのだから、平均寿命に限りなく近づいていた以上、いつお亡くなりになってもおかしくないのではないのかな。

記事によれば再発防止策もきちんと立てていたようだし、ミスによる精神的苦痛、肉体的苦痛も謝罪していたようだし、病院としては打つ手は打ち、尽くす手は尽くしたと言えるのではないだろうか。

と言うか、

また、事故を公表していない理由を病院側は「ご家族からの求めがなく、示談も成立したから」としているが、遺族は「示談交渉では再発防止などのため、病院側に記者会見での公表をお願いしていた。ガーゼによる生前の後遺症も明確に認められず、納得がいかない」と言っている。

再発防止が目的なら慰謝料を求めるなと私は言いたい。