医療
夏井先生が書かれた新書が店頭に並んでいる。そのせいか、ネットでも湿潤療法の話題が賑やかになっている印象を受ける。最近、私も湿潤療法のお世話になったので、湿潤療法ブームに便乗する形で、体験談を書いてみることにする。 発端は、指に怪我をしたこと…
マスクをしている事から日本人は新型インフルエンザに対して騒ぎすぎではないかと言う報道があるし、ネット上でもそのような要旨の主張を見る。それに対する私の見解は以下の通り。 新型インフルエンザにだけマスクを付けているのであれば、確かに騒ぎすぎと…
明治時代の医学に関心があるものにとって、北里柴三郎と東京帝国大学の対立は常識であり、興味を引くトピックであることは間違いないだろう。たとえば、Wikipediaにも、以下のようにある。 ドイツ滞在中、脚気の原因を細菌とする東大教授・緒方正規の説に対…
このエントリーは、私の主張を公にして、批判を受けるためのエントリーです。前提として、私は医療及び法律の専門家でもないし、薬害エイズの参考資料と言えば、安部刑事裁判の判決文と、郡司元課長の手記くらいしか目を通していない。そのようなものが、大…
脚気に関して、森鴎外に対して批判的な意見、もっと言えば薬害エイズの時の安部教授の様な「お前がいたから脚気で何万人も死んだんだよ」という意見が目立つのだが、それはいささか不当な批判ではないかと思う。 例えば、よく見かける批判が、森鴎外が脚気感…
本題の前に、前置き。大麦を加工したものの中に、ビタバァレーがある。 「はくばく ビタバァレー 540g(45g*12袋)」は、大麦にビタミンB1をプラスした、ヘルシーで食べやすい麦(ビタバァレー)です。 はくばく ビタバァレー 大麦 540g(45g×12袋) 【ケンコーコ…
やる夫で学ぶ脚気論争 - NATROMの日記に触発されたエントリーです。 はてなブックマーク - やる夫で学ぶ脚気論争 - NATROMの日記をみる限り、森鴎外を批判している人が多いように思うけど、それは正当な批判なんだろうか。ある程度までは正しい批判かも知れ…
タイトルに意味はありません。 私は薬害エイズ訴訟にある程度の関心を持っていて、過去に何度かエントリーを書いた。立場としては基本的に厚労省寄りであり、郡司元課長寄りであり、故安部英医師寄りである。大変にレアな立場であり、アウトサイダーである事…
昨日に引き続いて感情をむき出しにした文章を書いてみる いずれにしても、こうした小手先の対応はいつまでも通用しないだろう。本当に「抑制が限界」になっているのなら、麻生政権は方針転換を躊躇(ちゅうちょ)すべきではない。社会保障政策は国民の生活に…
たまには、感情をむき出しにして書いてみる。 社会保障費2200億円の削減は維持して、緊急枠としての『重要課題推進枠』の活用で(医師不足対策などを進める)というのだから、これはどう考えてもKYでしょう」と述べた。さらに、「漢字読めないっていうのは失…
麻生首相の以下の発言に対する、世間の反応に注目していた。 麻生首相は27日夜、社会保障費の伸びを毎年2200億円抑制する政府方針について、「(抑制の)限度に来ているから(現場で)いろいろ不満が出ている。(社会保障費が)毎年増えるのをどうにか…
民主党のマニフェストを見たら、興味深い事が書いてあったので、紹介致します。 医師不足を解消して、安心の医療をつくる。● 医師・看護師等の配置を適正化する緊急行動計画を策定し、医師不足を解消します。特に、産科・小児科の医師不足は早期に解消します…
社会福祉とは簡単に言えば、「ある人が病気になった場合それはその人の不幸であり、したがって社会はその不幸をなるべく軽減しなければならない」であるべきですが、麻生某やその追随者たちはこれを反転させています。すなわち「ある人が病気になった場合そ…
麻生さんが失言を吐いたとの事ですが。 麻生太郎首相が20日の経済財政諮問会議で、「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言していたことが26日に公開された議事要旨で分かった。 首相は全国知事会…
全国的にニュースになっている阪南市立病院の件、MSN産経に興味深いニュースが乗っていた。あまりにも進んだことをしすぎると、市立の意識が付いていかないという事なのかも。 http://sankei.jp.msn.com/politics/local/081124/lcl0811242132004-n1.htmより…
麻生首相の問題発言が、医師の方々の反発を呼んでおり、日医も首相に対し直接抗議したようだ。これに関しては、医師の方々の反応は正当だと思うし、日医の抗議も当然だと思う。麻生首相の発言は考えなしに発言しているとしか思えないし、自分の発言がどのよ…
はじめに一言。このエントリーは詭弁である。アフラトキシンががんに効くわけがない。そのことを踏まえて読んで欲しい。 事故米を食用に転用した米販売業者が厳しく批判されている。当然だと思う。国民の健康を金に換えてどうするんだという思いが湧いてくる…
昨今、日本では医師の不足が叫ばれている。医師の過重労働は言葉では言い表せない位に大変という事は聞いているし、色々な報道を読んだり聞いたりしていると、医師が足りないのは確かである。そして、ここ数十年、日本国政府が医師数の抑制、医学部定員の削…
屈託なく予防接種を考える事は許させるのだろうか。 駆け出しのときに阪神大震災にあって、はからずも「トリアージ」という現場に立ち会うことになった私としてはですね、人命を救ったり見殺しにしたりした実体験のとぼしい人に、たとえ話のネタでトリアージ…
世間では「薬害イレッサ」と読んでいるが、これは本当に薬害なのだろうか。つまり、厚労省は患者の利益を考えスピード承認に踏み切ったのだが、結果的に薬害と呼ばれ、世論やマスコミから袋だたきに遭ってしまった。 なぜ、イレッサはこんなに“優遇”されたの…
薬害エイズで刑事責任が確定した厚生労働省の松村元血液製剤課課長。マスコミからも裁判所からも、そして世論からも総バッシングを受けており、悪人扱いされている。 その松村元課長、実は薬害エイズ問題について多大な功績を残しているのだが、誰もその功績…
判決自体は妥当だと思う。遺族やメディアの見解を知りたいなと思って各紙を一通り読んでみたけど、MSN産経が一番ひどいかな。反面、読売新聞の記事は淡々と事実を書いているような印象を覚える。 「どうして息子が死んだのか、ただ知りたいだけ」。事故から…
茨城県つくば市の「筑波メディカルセンター病院」(石川詔雄院長、409床)で行われた心臓手術の際、医師が患者の心臓の裏にガーゼを置き忘れ、8年8カ月後の再手術で取り出していたことがわかった。ガーゼは心臓に癒着していたといい、患者は再手術から…
手術をしても余命約6カ月の大腸がんと診断され、術後7カ月に別の病気で死亡した女性(当時71歳)の遺族が「別の病気で死んだのは術後管理のミス」として、病院側に約4500万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁は22日、約1300万円の支払いを命じ…
一部でトンデモ判決扱いされている、藤山雅行裁判長の判決を取り上げてみる。 東京都府中市の市民医療センター(現・保健センター)の医師に初期肺がんを見落とされ、がんの進行で生存率が低下したとして、市内の女性(54)が慰謝料など約2623万円の賠…
医療関係者の間では関心を持たれている、桑名市民病院の和解事件について当ブログでも取り上げてみようと思う。基本的な事実関係はリードを読んでもらった方がわかりやすいので、引用する。 脳腫瘍(しゅよう)が悪化して重い障害を負ったのは、病院が適切な…
アピタル(医療・健康・介護):朝日新聞デジタル乗り遅れてしまった感もあるが、自分なりに考えてみようと思う。 この病気腎移植問題は、善悪の問題や、医療倫理の問題で片づけてしまうのはもったいない問題だと思う。確かに、感情では許せないものがあるの…
http://elmundo.cocolog-nifty.com/elmundo/2006/10/post_9290.htmlを見てぼんやりと思ったのだが、昨日判決が出た入園拒否訴訟の件であるが、メディアは概ね「鈴花ちゃんよかったねぇ」と言う視点で伝えていると思う。それは構わないのだが、なぜ裁判所が原…