インフルエンザとマスクと花粉症

マスクをしている事から日本人は新型インフルエンザに対して騒ぎすぎではないかと言う報道があるし、ネット上でもそのような要旨の主張を見る。それに対する私の見解は以下の通り。



新型インフルエンザにだけマスクを付けているのであれば、確かに騒ぎすぎと言えるだろうが、日本人は風邪を引いたと言ってマスクをしているし、花粉症だと言ってマスクをしている。つまり、日本人はマスクが日常的なものであり、マスクをしている光景も日常的なものである。新型インフルエンザに関しても、日本人は日常的な対応をしているだけであり、逆に、「騒ぎすぎ」と主張している方が騒ぎすぎなのではないだろうか。


マスクをしていることが騒ぎすぎなのであれば、今後は花粉症にも同様な報道を行えばいいと思うし、そうするべきだと思う。「花粉症でマスクをしている日本人は騒ぎすぎ」と言う報道を行えばいい。花粉症に対してマスクを装着する事のエビデンスはないだろうし、気休め程度にしか過ぎないだろう。新型インフルエンザと何が違うと言うのだろうか。


アメリカ人がマスクをしている日本人を奇異に思っていると言う一部報道もあるが、ずいぶんと馬鹿げた報道だと思う。そんな報道を真に受ける必要はなく、むしろ、日本人がマスクをつけていないアメリカ人を奇異に思えばいい*1のである。


日本人がマスクを着けているのは、インフルエンザに脅えている訳ではなく、単に好きだから着けているのであり、アメリカ人はマスクが嫌いだから着けていないだけだろう。単なる文化の問題であり、地域が違えば文化が違うのはあたりまえ。日本には日本のやり方があるし、アメリカにはアメリカのやり方がある。他国を意識する必要はないのに、無理に他国の視線を意識させるような報道があるとすれば、そっちの方が「騒ぎすぎ」だと私は思う。

*1:まあ、無理に奇異に思う必要はありませんが