怪物王女 12

買って満足したかどうかと言われたら,満足したと答えられる作品.損は感じなかった.全体的に「その手で来たか」「こう来るか」という印象


「八岐王女」
蛇編も平和裏に解決,南久阿が仲間になるというファンにとってはこれ以上ない話.南久阿の過去の所業をどう考えるかだけど,まあ,そんな事は些細な問題だろうな.


「渦巻王女」
台風とのファーストコンタクトという着想は大変面白いんだけど,ちょっと肩すかしを食らった感じ.あ,ソラリスをイメージしてたのか.なるほど.屋敷上空の渦巻きはずっと気になってたんだけど,そう来たか.


猟奇王女」
人狼の世界にも,いろいろあるんだなと言う話.名探偵がいまいち活躍しなかったのが不満と言えば不満.ただ,この話は続くんだろうな.


「続・廃屋王女」
廃屋王女,続いていたんですか.てっきり前回で終わったのかと思ってたんだが.今後も未来の世界と現在の世界がオーバーラップするんだろうね.つまり,このままでは終わらない.「血の戦士」が単なる僕ではない事を示唆していたり,エミールがシルヴィア姉様に後を託していたり,現在と未来の南久阿がリンクしていたり,徐々に物語の中核に近づきつつある印象.