みつどもえ 211卵性 親切な海江田さん
あらすじ
矢部っちから「キミらってなんだかんだで仲いいよね」と突っ込まれるほどに仲の良いみつばとチーム杉崎。否定するみっちゃんに被せるように「女同士に友情なんてないのよ」と発言するのは海江田先生。仲の良かった同級生が結婚して、独身の海江田先生は取り残され感が募っています。そして、その焦りが海江田先生に恋の芽を摘み取らせる行動を取らせるのです。矢部先生のかわりにみつばの荷物を持っていったり、おとしものを拾ったり、本を図書室に返しておいたり。しかし、海江田先生の行動が裏目に出てしまい、ふたばとしんちゃんの仲が良くなってしまいます。裏目に出た絶望感にうちひしがれる海江田先生ですが、PTA会長の吉岡ママや校長には高く評価され、その姿を見て微笑むみつばたち。一件落着と思いきや、千葉氏の頼みを聞いてしまい、ズボンを下ろされる羽目になってしまうのでした
1.海江田先生とみつばたち
「海江田先生がかわいい」というのは、みつどもえファンの多くの方が思ってらっしゃる様ですが確かにかわいいです。海江田先生のかわいさというのは、外見と行動とのギャップに依るところが大きいと思います。6−3の多くの女子と共通する点ですが「黙っていればマシ」だと言うのは確かに海江田先生にも共通していて、これだけのルックスがあれば普通にしていればとうに結婚できているはずなのに、結婚できずに「大変必死」となっているあたりがかわいいなと思うわけです。
海江田先生のかわいさには、ルックスだけではなく、性格も大きく貢献しています。なんといっても、二十歳近く年が離れているみつばたちと対等に話しているんですよね。この辺りは矢部っちとも共通するところですが、先生らしい先生ではないんですよね。上から目線ではなく、生徒と同じ目線で教育している。生徒の前でも弱いところを見せている辺りが、なかなかだと思いました。良いか悪いかは別でしょうが、こう言う先生に教育されてみたかったです。
こうした海江田先生に生徒もついてきているようで、例えば、海江田先生の教え子である1組の生徒は「海江田先生は今までで一番いい先生だよ!! 厳しいけど時々優しいところもあるし」と言っています。杉崎には「用事何でもしてくれるからね」と突っ込まれていますが、生徒と海江田先生の様子を見るに、これは恐らく本音なのでしょう。
そして、みつば達もなんのかんの良いながら、PTA会長や校長先生に評価される海江田先生を見て「教師としての株はあがったわね」とか「理解者もできそうだし」と自分の事のように喜んでいます。以前から思っていたことですが、海江田先生とみつば達って波長が合うように思うんですよね。何というか、海江田先生とみつばは、会話が妙に噛み合いますね。ボケと突っ込みと言うんでしょうか。おそらく、みつばと海江田先生は同じ人種なんでしょう。みっちゃんが成長すると、きっと海江田先生みたいな、かわいらしい大人になるんでしょうね。
2.校長先生と吉岡ママ
さて、そんな必死な海江田先生を評価する校長先生と吉岡ママですが、校長先生の事を先に書きます。この校長先生は、教員の方々の事をよく見ているんですよね。今回の海江田先生の姿も見ているわけですし、そして、矢部っちの事も「何かの間違いだろう。彼は誰よりも生徒想いで真面目な男だ」と評価していました。お話の中ではあまり表に出てこない校長先生ですが、校長先生は引いた視点から学校を眺め、先生方に任せているんでしょうね。管理職としての職務を全うされておられるのでしょう。
吉岡ママですが、正装がよく似合っています。その上で官能小説が好きなわけですから、何というか、柔らかい色気が発散されているというか。直接的に言えばエロスを感じます。それはともかく、吉岡ママは「風紀が乱れないよう身を挺すとは… 教師の鑑」と海江田先生を評価しているわけですが、見ただけで海江田先生の行動意図を理解していた訳ですから、なかなかの洞察力の持ち主だと言えましょう。